介護の仕事をしていく上で、まず一番に求められるスキルは、介助に関するスキルや知識です。利用者のケアにおいては、利用者が日常生活を滞りなく送れるように支援することが求められます。

食事介助や入浴介助、排泄介助といった三大介助はもとより、着替えや車いすでの移動などをサポートすることが必要です。利用者の体の扱い方や補助具の使い方など覚えるべき知識やコツは多くあります。

また、コミュニケーション能力も介護の仕事では重要なスキルだと言えます。利用者に対して適切で効果的なケアを実施するためには、利用者との緊密なコミュニケーションが必要です。利用者の性格や生活スタイルを理解することに努めて、その上で日々のあいさつや声掛け、ケア中の会話を通して、少しずつ利用者からの信頼を得るためにもコミュニケーション能力は、他の業界の仕事で求められる以上に重要なスキルです。

他にも必要なスキルとして挙げられるのが観察力です。利用者の体調の変化や言外に出ない要望などに気づいて、適切に対応できる能力が介護の仕事には求められます。利用者の状況の小さな変化さえも見逃さないようにするためには、常日頃から利用者のことをよく見ておくことが大事です。

このような介護の仕事で求められるスキルをしっかり身につけていくためには、セミナーや研修に参加したり、資格取得を目指して勉強することも大事ですが、日頃のケアの中で、常に相手のことを慮った対応を心掛けることが大切です。